覚えなくてはいけない社訓の量は、どのくらいなんじゃ?
全部で、だいたい1,500文字だよ。
一言一句、間違うな。
副店長試験に向けて、勉強しなければならなくなりました。試験に合格しなければ、24万の給与が20万になってしまいます。それは絶対に避けたい。
副店長試験は実技+筆記で、筆記は社員マニュアルに書かれていることをある程度覚えておけば通ります。
問題は実技。
これは、最初に習う「ルーム清掃」と「社訓の唱和」です。
この社訓の唱和がとても厄介なんです。なぜなら社訓は全部で10種類。ひとつ150文字くらいで、合計1,500文字の量。
例えば「接客用語」
①いらっしゃいませ。
②はい、かしこまりました。
③少々お待ちくださいませ。
④お待たせ致しました。
⑤恐れ入ります。
⑥失礼いたします。
⑦ごゆっくりどうぞ。
⑧申し訳ございません。
⑨ありがとうございました。
⑩行ってらっしゃいませ。
⑪またお越しくださいませ。
例えば「防火防災宣言」
我々は日頃より~
…………あれ?
覚えてないやwww
~をここに宣言致します!みたいな長ったらしい文章。
これを、試験官に向かって全力で叫んでいく。声が小さかったり、間違えたり、つっかえたら強制終了。0点。
接客用語の①~⑪までの順番を間違えてもダメ。意味は同じでも違う言葉を使ってはダメ。助詞「て」「に」「を」「は」も間違ったら即失格。厳しい。
これを10種類全部覚えて試験官に叫び散らし届けるわけです。
そう決まっているから、やる。
10種類もどうやって覚えたかと言うと、平社員時代は出勤したら毎日、空いているカラオケルームで練習するんです。防音ですから、どんなに叫んでも外に声は漏れない。
ほんっと、喉がちぎれるくらい練習させられました。
コレ、客観的に聞いていると、なんでそんな無駄なことさせられてんの?って感じですよね。
接客用語とか防火宣言の重要さは分かりますけど、内容や順番を一語一句間違えてはいけない理由って、「この会社がそう決めているから」ってだけですよね。
でも、この頃には、なぜこの行為をしているのか?に対する答えが次の二つでした。
「みんなそうやってきた」「試験に出るんだから覚える」
答えになってないwww
先輩社員に、「社訓を覚えて一人前だよ」と言われたことがありますが、この会社には一人前も何も、人として扱われたことが無かったです。だから、「社訓を覚えたら会社の立派なロボットだ!」が正解ですね。
結局、1ヶ月毎日練習してたら喉がちぎれる前に暗唱できるようになってました。
でも、あんなに練習したのに、もう今は思い出すことができません。いくつか思い出せそうかな?と思ってこの記事を書いたのですが、完璧に覚えているのはひとつもありませんでした。
上の「接客用語」も、他社の接客用語を見て、何となく思い出して書いた内容です。
人間の脳って良く出来てますよね。不必要なことは記憶から無くなるようにできてる。