「苦あれど楽なし」社畜生産場シリーズ・研修最終日

転職の神様(ウインク)

人生、楽ありゃ苦もあるさ。

30代筆者(笑顔)

そんなことないよ

大衆を導く1人の上司

「大衆を導く自由の女神」みたいな響きですねw

女神だったら良かったんですけど、社畜生産場にいた上司はただのマインドコントローラーでした。

私は、中途採用者5人だけの入社式で「お前らはゴレンジャーになれ」と言われ、チームであることを強く認識させられたのを覚えています。

この合宿でも、「合宿の仲間は一生大切に」とか、「全国に散らばっていても、絆を忘れるな」とか、ドラえもんの映画で出てきそうなセリフを言われました。

「チーム」「団結」「仲間」

彼らはこの言葉を悪用して、同じ柄の首輪を私たちに付けようとしました。

そんなことをしたら、映画の時だけ優しいジャイアンも黙っちゃいません。

しかし、当時は全く気付かず、しっぽを振ってエサを食べている隙に、いつの間にか首輪をしていたのです。


2日目にして犯罪者になった盗田(とった)社員。タバコを吸って強制送還させられた暗井(くらい)社員。思い返すと、彼らには「落ちこぼれ」「脱落者」もっと言うと「クズ人間」のレッテルが貼られていました。

自分はそうは思われたくないし、「この会社でダメなら、どんな会社でもダメに決まっている」そう信じ込まされていました。

何の根拠があったんですかねww

この会社でダメなら、どこ行っても同じだよ。みたいなことは今でもよく言われると思いますが、そんなことはありません。

私がその証明です。現在は超ホワイト企業で毎日休みかってぐらいのんびり過ごしています。あ、過ごしていますっていうか、働いていますww

こうやってブログをやっている時間があることも証明になりますかね。

とにかく、会社と人との関係は、人と人との関係と似ています。違う会社なら全然関係が違ってくる。

変な催眠術に引っかかる前に、環境を変えることを考えておきましょう。

あなたにエールを贈ろう

筆記試験・実技試験は18名全員、無事に通過し、翌日から各店舗へ戻ることが決まりました。

別れを惜しむ中、生産場の教官が「最後にエールを贈り合おう」って言うんです。

贈り合う?

6人1組の3つのグループに分かれ、エールを贈り合う。1人ずつ、他の5人それぞれに向かって。

1人ずつ、他の各メンバーに向かって、その人の良いところとか特徴を挙げながら、きっと素敵な社員になれると応援していく。

でも、ランダムに選ばれた社員で構成されたグループなんで、誰コイツ?ってやつが1、2人いるわけですよ。名前も思い出せないようなやつが。

適当にごまかして、頑張れ頑張れ言いましたけどねww

こうして、社畜生産場での研修生活5日間のスケジュールが全て終了。

明日から、各人、各店舗に戻って店長候補としての鬼カラオケ社員生活がスタートするんです!少しは休ませてくれ!

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「言うなり地蔵」社畜生産場シリーズ・研修4日目

転職の神様(ウインク)

おっ!あそこに白いカラスがおるぞ!

30代筆者(笑顔)

あっホントだ。黒く見えるけど、神様が言うならあれは白いカラスだね!!

はい or はい

4日目にもなると、もう全員洗脳されてますから、施設内ルールを破ろうとするヤツはいないし、教官に逆らったりするやつは居ません。

そうなると、何が正しくて、何が間違っているのかさえ分からなくなってくるんです。

というより、正解・不正解を判断する必要がないから、考える必要が無い。

だってここは従うしか道のない社畜生産場なのだから。

【カラオケ店の社員として働くスキルを磨くための研修だから、教官の言うことは全て正しい】

私も、そう思っていました。

でも今振り返ってみると、やはり巧妙に仕組まれたスケジュール管理がそこにはあったと分析することができました。

自由な時間を与えるな。

以前、「朝8時から夜7時までビッシリ研修」と、この合宿の一日スケジュールを書きましたが、実はまだお伝えしていないことがあるんです。

朝6時に起きて、施設周辺のゴミ拾いに全員で行くんです。その後、各班に分かれて朝食準備や施設内清掃、研修道具の準備を行います。

これが分刻みで管理されています。

1分でも遅れたりすると、班長がその理由と改善点を教官に説明しなければいけません。

朝食の出来が悪かったり、施設内にゴミが残っていたり、研修所の机の位置が整っていなかった場合も同様です。

普通に刑務所じゃね?ww

6:00起床・点呼・施設周辺清掃
6:30各班に分かれ、朝食準備・施設内清掃・研修準備
7:00朝食
7:30朝食片付け
7:45朝礼・本日のスケジュール確認
8:00研修・講義①
9:30トイレ休憩
9:35研修・講義②
11:05トイレ休憩
11:10研修・講義③
12:40昼食(各自コンビニへ)

午前中のスケジュールはこんな感じ。

トイレは5分で済ませろ。

トイレ休憩5分ってww

小中学校でも、短くても10分ですよね?

毎回のトイレ休憩の時は、腹痛と迫りくる制限時間の2つと戦う者たちが列を作る。1分でも次の研修に遅れたら、班長が理由説明ですからねwww

「トイレ休憩5分に間に合いませんでした」って言うのかなww

12:40昼食(各自コンビニへ)
13:20研修・講義④
14:50トイレ休憩
14:55研修・講義⑤
16:25トイレ休憩
16:30研修・講義⑥
18:00トイレ休憩
18:05今日の総括と各班の課題点・改善点の発表
18:50夕食準備
19:20夕食
20:00ミーティング
21:00 順番に入浴・歯磨き
22:00 今日の感想・明日の意気込みをA4用紙に記入
23:00 自由時間

研修・講義だけで9時間。そこに清掃・朝夕食の調理も加わって、夜になるともうヘトヘトです。

生産場でもそうなんですが、この会社、会議とかミーティングとか大好きなんですよ。

自分たちの課題と反省点、そしてこれからそこをどう改善していくかを自分たちで話し合いさせる。

夕食を食べ終わった後は、ようやく一息つける団らんの間「ミーティング」がやってきます。一息つけるのが朝起きてから14時間後www

これは他の社員たちの経歴だとか、どこの店舗から来たかとか、コミュニケーションを図る時間です。

でも、教官もその場にいますし、本当の意味で「誰にも監視されていない状態で一息つける」という意味ならトイレと洗面所しかありません。

まぁ、監視カメラがあるかもしれませんがww

入浴はひとり10分のシャワーのみ。

終わったら次の人を呼びに行くんです。効率的ですねぇ。

18人いるから、どんなに頑張っても全員シャワーを終えるまで3時間はかかる。女子もいますからね。

20時~23時まで呼び出されるシャワーのタイミングを計りながら、「今日の感想・明日への意気込み」をA4用紙に毎日記入するんです。

これがまた面倒くさい。

直属の上司に提出するらしく、A4用紙に小さい字でびっしり1000文字以上書かないといけない。

もうクッタクタなのに。

2人1部屋なので、部屋にはもう一人いるんですが、シャワーや提出物があるから全然喋らないんですww

喋るのは、就寝前の10分間くらい。「つかれたねー」「おやすみー」って。


ここまで1人の自由時間を与えないのは、何か理由があるんじゃないかと思うようになりました。今ね。

その当時は全く考えもしなかった。というか「考えている時間が与えられてなかった」

実はこれこそが、答えだと思うようになったんです。

【詐欺師は考える時間を与えない】

前にも言いましたね。

1人の自由な時間を与えてしまうと、冷静になって、この会社おかしくね?と気づかれてしまう。そして、他にも気づいた社員がいると、その考えが広まってしまう。

だから彼らがとった最善の策が「1人の時間を与えない」こと。

ここまでスケジュールがパンパンで、1人の時間も最低限なのはこういう隠された理由があったんだと思います。

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「豚に真珠」社畜生産場シリーズ・研修3日目

転職の神様(笑顔)

もう3日目か。そろそろ合宿にも慣れてきたころじゃろ?

30代筆者(話す)

うん!でもね、みんなイライラしてるんだ!

ルール無視で強制退去した2人

合宿の休憩時間中、人のいない隙を狙って部屋に侵入し、暗井(くらい)社員の財布を盗み取った盗田(とった)社員。

その様子は2階廊下を映す防犯カメラにしっかりと映っていた。

警察官と共に消えた盗田社員。その姿を見ることは2度と無かった。

財布が戻ってきた暗井社員。安心して気が緩んだのか中庭でタバコを悠然と吸い、強制退去。

この2人のおかげで、残された18名は殺伐とした3日目を迎えていた。

あっこれ小説じゃないからねww

私が体験した実話だからねwww

連帯責任

昔から思うんだけど、この言葉、私、大っ嫌いです。この言葉だけかざして、責任の範囲を広げる意味が分からない。

「連帯責任だ」とか言ってくるヤツがいるグループ・組織は残念ながら時代遅れのステレオタイプ。このままだと滅びていくことを自覚した方がいい。

でも、私の会社はブラック企業。

3日目の朝に「連帯責任」だからという理由で謝罪するんです。

誰に?って?

みんなが、みんなに。です。

一人ずつ登壇して、あれこれ申し訳なさそうなこと言って、最後に「以後気をつけます、すみませんでした」って。

は?なにが?なにに?って感じですよ。

他人のサイフ盗んで警察に捕まったやつと、タバコ吸っちゃダメって言われてるのに堂々と吸ったやつの責任がどうして私にあるんだ。何を謝るんだ?ってみんな顔に出てる。

でも、謝らないと先に進まないので、私も一応「心のこもったフリ謝罪」しました。

全員の謝罪が終わったら、社畜生産場の教官がパチパチパチッって拍手しながらこう言うんですよ。

「よし、お前ら今日から生まれ変わったぞ。切り替えて頑張っていこう」

生まれ変わるべきは暗井。特に盗田だろ。あとお前も生まれ変われ。


で、初日、2日目と同じように研修が始まったんですけど、教室の空気が重たいんですよ。信じられないくらい張り詰めてるっていうか。

強制的に謝罪させたせい、だ。

18人の社員全員が考えていたと思います。自分たちに責任は無いし、謝罪する必要もないのに、無理やり謝罪させられたイライラ。普通にパワハラ。

でも、そんな空気を変える「ある講義」がこの後あったんです。

女性役員による講壇

50代くらいのおばはんが颯爽と教室にやってきて壇上に上がり、会社の歴史とか辛かった経験なんかを話し始めたんです。

彼女は偉井(仮名:えらい)取締役。全国の鬼カラオケ店をマネジメントする重役です。

ありがたい話をしに、わざわざいらっしゃったんですね。

「あっそういえば昨日、サイフ盗んで捕まった社員がいましたよ!もう聞いてます?タバコ吸って帰ったヤツもいました!」

なんて言ったら私も強制退去だと、誰もが空気で悟ったはずです。

偉井取締役はトッテモえらいヒト、ゴキゲンとれ。と。

ただね、偉井さん?ひとついいですかね?

そんなにジャラジャラ宝石付けて、身振り手振りもキラキラ光ってんのに、講義なんて入ってくるわけないでしょ。

「高そう」ってだけww

取締役なのに、装いも小綺麗なものでまとめて、質素で清潔感のある恰好なら、とても好印象だったのに。

偉井さんはその逆。

「私カネモチでぇす。この会社で頑張れば私みたいになれまぁす」というオーラが出まくりで引きました。少なくとも私は引きました。

ここで私が学んだことは、偉井取締役のありがたいお言葉の数々ではなく、「どれほど偉い立場になったとしても、自分を客観的に判断できる視線を忘れない」ということでした。

もし客観的に判断できないと感じたら、屈託のない意見を自分にぶつけてくれる人を近くに置くことです。それができなければすぐに立場を捨てるべきだ。

そう思いながら、偉井取締役のありがたいお言葉の数々を用意していたメモ用紙に書くフリをする私なのであった。

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「逃げるが勝ち」社畜生産場シリーズ・研修2日目

転職の神様

逃げたら負けじゃろ。脱落者なんじゃから。

30代筆者(驚愕)

最初はね、私もそう思ってたんだ……。

逃げたら脱落者。ダメ人間確定。

最初に5日間の過酷なスケジュールと施設内ルールの順守を徹底的に叩き込まれます。

そして、最後に脅し文句。

「施設内ルールを破った者は、退出してもらいます」

施設内ルール①
「5日間、タバコを吸ってはいけない」

施設内ルール②
「施設内で出された食事以外のものを口にしてはいけない(昼食時は可)」

施設内ルール③
「人のものを盗んではいけない」

この社畜生産場、中途採用者のためのスパルタ研修をする施設なのですが、この5日間の研修を終えていないと社員として認められず、社員→副店長→店長というルートも閉ざされてしまいます。

つまり、施設内ルールを破る行為は「自己都合退職」を意味しますww

だって、この5日間合宿を途中で強制退去させられて、後日またもう一度、研修受けます!って戻ってくる社員がどれだけいると思います?

そんな骨のあるやつ、いませんいません。そんなやつならルール破らないし。


さて今回、研修2日目にして、「施設内ルール①~③」のいずれかが破られてしまうんですが、どれだかわかりますか?

「人のものを盗んではいけない」

2日目の昼食時に、何やら社員の一人が「サイフが無いんです」って生産場の教官に訴えてるんですよ。必死になって。暗い顔してましたから、暗井社員(仮名:くらい)とでもしましょうか。

昼食はご飯が用意されないので、近くのコンビニで買って、施設内に戻って食べる流れなんです。

でも暗井社員だけコンビニに行けない。サイフが無いんですもんね。

仕方なく教官からお金を借りたのか、昼食は何とか済ませたみたいでしたけど、午後の研修は抜け殻のように魂が抜けた状態で取り組んでいました。当たり前ですよねww


トイレ休憩時、夕方だったと思うんですが、警察官の方が来ていて、生産場の教官と何やら話し合っているんです。パソコンをチェックしながら。

その様子を見て、私はハッと気づいたわけです。

防犯カメラ、見てんじゃね?

そう。カラオケ店舗に20台の監視カメラを設置している会社です。こういった研修施設にももしかしたらカメラを設置しているんじゃ……?

カメラ、ありましたww

盗田社員、連行。

午後、その日最後の研修講義が始まる直前に、教官が暗井社員と盗田社員(仮名:とった)が呼び出され、盗田社員はそれ以降、会うことはありませんでした。

おそらく、休憩時間に盗田社員が暗井社員の部屋に入る姿が防犯カメラに映っていたのでしょう。

魔が差してしまう社員なんているかよ、と思っていた私が浅はかでした。

ここに連れてこられた中途採用社員たちは何かしら人生に挫折し、頭のネジが数本外れた人間なんだと再認識しました。私も含めて、ね。

さよなら暗井社員。

盗まれたサイフが返ってきた暗井社員。

安心したのか、みんなが居る中庭でタバコを吸い、強制退出www

ほんっと。バカだなぁ~、と思いました。


盗田社員は犯罪者だし、暗井社員はルール破りで脱落したのですが、施設から抜け出したという意味では、正解だったのかもしれません。

ここで落ちておけば、この後続く1年半の社畜カラオケ店員生活は無かったはずですからね。

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「烏合の衆」社畜生産場シリーズ・研修初日。

転職の神様(笑顔)

おおっワクワクするぞい!社畜っ社畜っ!

30代筆者(話す)

初日は、自己紹介と、みんなと仲良くなるためにオリエンテーションなんかするのが普通でしょ?

激セマ部屋割り

社畜生産場に着くと即、2階に上がって自分の部屋に荷物を置いてくるように言われます。

2階建ての生産場。

1階が研修施設になっており、2階はシャワー室や洗濯機、乾燥機のある洗面所、そして自分たちに割り振られた部屋があります。

引用:タイ一択

こんな感じの部屋。せまっ

というか2段ベッド?

そう。2人で1部屋なんです。当日まで会ったことも無いヤツと2人で5日間も過ごす部屋。なんかクサイ気がしてきた……。

私と一緒だった男性は千葉から来たと言っていました。千葉社員(仮名:ちば)としましょうか。

千葉社員と私は同年代だったのですぐ仲良くなり、最終日には「正直、この会社どう思う?」と語り合っていたほどです。


荷物を部屋に置き、1階の一番広い研修会場に集まるよう言われました。

ぞろぞろと社員であろう人たちが集まってきます。

その数、総勢20名。

しかも女子が1人だけ。テンションが上がらない。というかその女子は誰とペアなんだ?1人であの部屋を使うのかな?

………………。

そして、自己紹介が始まりました。

みんなこれまでの人生を簡単に説明した後、これからの抱負を口にして終了。それを聞いていると、塾の講師やら大工やら飲食チェーン店やら、色んな経歴の人が居て、寄せ集まった感がすごかった。

ちなみに、以前説明したと思いますが、新卒採用者は立派なホテルで研修が行われたようなので(しかも日程も2週間だったらしい)、この生産場は中途採用者に向けて建設されたものだと判明。

本来2週間で得る知識と技術を、5日間で詰め込む超スパルタ研修。中途採用者をかなり下に見ているのが分かりますね。

過酷スケジュール確認

自己紹介が終わると、5日間のスケジュールを確認するんです。

初日自己紹介、担当確認、スケジュール確認、声出し
2日目合宿中ルール確認、唱和、会計レジ練習
3日目役員講演、デリバリー練習、調理練習
4日目食中毒対応、クレーマー対応
最終日筆記・実技試験

本当はもっと「〇〇時~◇◇時まで▲▲」みたいに細かいんですけどね。

これを朝8時から夜7時までビッシリ研修するんです。

しかも、朝食も夕食も自分たちで準備しなければならない謎ルールがあり、施設の清掃も朝と夜やらなければいけないので、朝は全員6時起き、夜は早くても11時までは寝床につけませんでした。

謎の役割分担

朝食と夕食の準備係、清掃の時のリーダー決めは分かるんですが、「悪行報告リーダー決め」もありました。

これは、万が一、施設内ルールを破った社員を目撃したら、そのリーダーに報告し、リーダーが社畜生産場の管理人に報告するかどうか決める、というもの。

施設内ルールは分かりやすかったです。

「5日間、タバコを吸ってはいけない」
私、タバコ吸いませんから、全然問題なかったんですが、吸う人からすれば最悪ですよね。接客業なので、タバコ臭かったらダメっていう考えがある会社なので、分かるっちゃ分かるんですけど。

「施設内で出された食事以外のものを口にしてはいけない(昼食のコンビニはOK)」
持ってきたガムとか飴玉を口にした時点で強制退出させられるので、持ってきた飴は封を開けることはなかったです。2人1部屋なのは、お互いを監視するためだったのかもしれないと考えると、さすがだなこの会社。と思う今日この頃の私。

「人のものを盗んではいけない」
私たちは小学生ですか?www 単純に「窃盗」だろそれww でも、これ言われたんですよ。真面目な顔して。合宿中に、部屋に荷物とか貴重品が置きっぱなしになってるから、魔が差した社員が盗んでしまうことが過去にあったんだって。どんな魔が差したんだよそいつwww

どうしてこの「悪行報告リーダー」を決める必要があったのか、理解するのに時間はかかりませんでした。

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社畜生産場編、始まる。

転職の神様(ウインク)

おっ!「新しいシリーズ」の始まりじゃな!

30代筆者(ニヤつき)

この会社には、社畜を産み出すための教育施設があったんだ。

5日間で完璧な社畜へ

入社したばかりの社員は使えない、しかもすぐに辞めてしまう恐れがある。

この2つの大きな悩みを解決するために社畜生産場を作ったのです。

①会社への忠誠心を高めさせ辞めにくくさせること。
②店舗に戻ったら即戦力として使える労働力になっていること。

この2つの目標を高い水準で達成させる5日間の合宿です。

私は、この5日間が終わっても上記のことに気付かず、労働力として自信をつけ、会社への忠誠心は知らぬ間に高まっていました。

1年半が経ち、退職した時でさえ、この生産場の本当の狙いには気づいていませんでした。

合宿スケジュール

5日間のスケジュールはこんな感じ。

初日自己紹介、担当確認、スケジュール確認、声出し
2日目合宿中ルール確認、唱和、会計レジ練習
3日目役員講演、デリバリー練習、調理練習
4日目食中毒対応、クレーマー対応
最終日筆記・実技試験

5日間の本当のスケジュールはこんな感じ。

初日「烏合の衆」まるで落ちこぼれ高校生の勉強合宿。
2日目「逃げるが勝ち」刑務所生活からわずか2日で脱落する社員も。
3日目「豚に真珠」会社の役員が講義に。聞いてメモするフリ。
4日目「言うなり地蔵」全員イエスマン。「はい」しか選択肢がない。
最終日「苦あれど楽なし」退職=脱落だと洗脳。店に戻っても地獄が続く。

「本当のスケジュール」ってなんだよwww

金かけて作った施設だけあって、レジの練習部屋や、清掃の手順を確認するためだけの部屋もあり、店舗に戻った時には社員としてレベルが数段上がっていました。

社員としてのスキルアップは、退職した今となっては無意味だったのかもしれません。

しかし、この社畜合宿、「正しい人間を作る」という意味では、とても良い経験だったと思っています。洗脳に負けないことが条件ですが。

たった5日間でしたが、厳しい訓練に集団で耐え、乗り越える爽快感もありました。これも生産場の策略なのかもしれませんが。

24時間、5日間ずっと集団で行動を共にしていると、色んなことが起こります。ニンゲンだもの。


次回からは、この5日間のスケジュールに沿って、「社畜生産場シリーズ」をお送りしますね。

お楽しみに!

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