やはり、持つべきものは「信頼できる人」じゃな。
本当、そうだねぇ~。
家族の結婚式に出席させてください
兄から、結婚式への招待状が届いたのは式の日から約1ヶ月前のこと。
当日の1ヶ月から2週間前までに上司に伝えておくのがマナーですよね。
だから私はラスボス黒井部長に即、電話しました。
直属の上司である「部長補佐」をガン無視し、いきなり直接話すことにしたんです。
だって、部長補佐に話しても意味がないから。
いち社員が休んでよいか決定権を持っているのはラスボスの黒井部長。だから直電。何も間違っていない。
もし間違っていることがあるとしたら、それは「いち社員が休んでよい決定権など誰も持っていない」ということ。
ほんっと。今思えば、ふざけた会社でした。
月の休みが多くて4日。休んでよいでしょうか?と何度も交渉してやっと許可を取ってもらえる休みは「有給休暇」ではない。
ふざけてるよね?
でも、この時はそれが当たり前だったし、黒井部長が「カラスは白いな~」と言えば、社員全員が「カラスって白いですよね~」と声を揃えます。
そんな恐ろしい黒井部長に直接電話したのは、「もうどうにもならない」という諦めモードと、「もうどうにでもなれ」という投げやりモードが合わさった「無双モード」に突入していたからでしょうね。
まじめ「もしもし、部長ですか」
部長「ああ、なんだ、いきなり電話して」
まじめ「今度、兄の結婚式があるので、その日は休ませてください。土曜日なんですけど」
部長「………………」
この時、沈黙の間に部長は色々考えたはず。
(どうして部長補佐に言わず、いきなり俺に突撃してきた?)
(次の会議で会うのに、どうしてこのタイミングなのか?)
小賢しくて頭の回転の速い人なので、返答は早かったです。
部長「ああ、分かった。じゃあその週は土曜も日曜も休んでいいぞ」
まじめ「……はい。ありがとうございます。失礼します」
少し驚きました。日曜日も休んでいい、なんて。
直接突撃電話した効果があったようです。黒井部長は、まじめ社員がちょっと壊れかけている、と思ったんでしょうね。
この話を他の同期社員にしたら、かなり思い切った行動したなぁ~、と言われました。
壊れかけてましたからね。
学校で言ったら、担任の先生や学年主任を飛ばして、教頭や校長に直接クレームつけるようなものですからwww
そんなモンスターになるほど、私は追いつめられていたんです。
でも、兄の結婚式に出席できないかもしれない会社なんて、辞めたほうが良いに決まってますよね。
そういう当たり前のことを思い出させてくれたのが、「兄の結婚式」でした。