夜のフリータイムは、本来いくらなんじゃ?
1,800円だよ
破格クーポン
以前の記事で、「サービスとは、価格を下げて提供するものじゃない。商品の質と量を高めることだ」なんて言いましたが、価格を下げることもサービスですww
店長になると、店舗経営のあらゆる権限があり、アルバイトの面接・採用やシフト管理、商品の発注などの他、配信用クーポンの作成まで任されていました。
どんだけ仕事あるんだよ。
その中でも人気だったクーポンをご紹介します。
①じゃんけんクーポン
クーポン画面の提示で「フライドポテト1皿無料」、さらに店員とじゃんけんをし、買ったら大盛りになる!!という得しかないクーポン。
じゃんけんして買ったら大盛りポテト、負けたら何も無しというギャンブルクーポンもハラハラドキドキして楽しんでもらえましたが、安定志向の強い人は負けてもポテトをもらえるクーポンがお好みのようでした。
②レディースデークーポン
昔テレビで、飲食店マスターみたいな人がこう言っていたんです。
「女性が好む店は繁盛する。なぜなら女性が集まる場所に男性も寄ってくるからだ」
なるほどなぁ。と思った私はさっそく何でもない日をレディースデーにすることにしました。
「クーポンを提示してくれた人は室料50%オフ!!フリータイムにも有効です!」
「レディースデークーポン」というタイトルで配信しましたが、内容に「女性のみ有効」とは書きませんでした。女性とか男性とか、性別がどうっていうのは現代社会的にどうなのかなと思ったので。
たとえ男性っぽい人でも、堂々と提示してきた人が数名いました。こちらも免許証確認なんて野暮なことはしません。どうぞどうぞとご案内させていただきました。
③まちがいさがしクーポン
本日、勤務しているスタッフは全員、「いつもと何か」が違います。退店時までに気づけた方は室料無料にさせていただきます。
というお楽しみ感満載のクーポン。才能あるよね。
ガムを噛んだまま接客するのはどうでしょう?
語尾に「っすぅ~」をつけるのはどうでしょう?
平然と全員ハゲカツラはどうでしょう?
全部、上司に却下されました。
普通にクレームになるから、やめろ。と。
確かに。まちがいさがしクーポンを見ていないで来店するお客様のことも考えないといけませんね。
結局、「名札がローマ字表記」に落ち着きました。
常連のおじさんが、女子大生スタッフに「いつもより可愛くなってる!」と答えて、まちがいさがし失敗していました。
私のクーポンを利用して、口説いてんじゃねえよwww
④昼・夜フリータイムが500円クーポン
分かりやすいのが好きなんですよね。
やるならワンコインだろ、と思ったので、昼も夜もフリータイムを室料500円にするクーポンを配信しました。
昼は通常フリータイムが800円だったので大したことないですが、夜は1,800円が500円。なんと「73%off」ですからね。
受付時に提示するだけでOKという気軽さからか、めちゃめちゃ人が来ましたwww
平日の昼からずーっと満室状態。部屋が空くのを待つ客も増えてきて、こりゃ失敗したかな?と思いました。
夜になると、若いギャルの集団が続々と来るんですよ。香水ぷんぷんさせて。
いつも見たことない新しい客がどんどん来店して、平日なのに夜のフリータイムも満室。
失敗どころか、大成功だったんです。
室料500円なので儲けは少ないかもしれませんが、新規の客に利用してもらうことができたのは、次回の来店につながる。
後日、ギャルの客に「フリータイム500円の、あのクーポン、またやって欲しいんだけど~、って、クーポン作ってる人に伝えといてぇ~」って言われました。
私だよ。