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24中
(2浪4留して大学中退)です
マクドナルドの店長が会社に対して過去2年分の残業代の支払いを求めて
裁判を起こした事件、知ってるかい?
え?
残業代、払われてなかったの?
マクドナルドは、店長のことを「管理監督者」として働かせていました。
管理監督者ぁ?
管理監督者とは、経営者と一体となって働く立場であり、重要な職務と権限を与えられ、
賃金などの待遇も優遇されている者のことをいいます。(めちゃめちゃ簡単に説明したお)
マックがどうして店長を「管理監督者」にしたかというと、賃金などの待遇が優遇されている(ちゃんと優遇されていれば)
「管理監督者」には残業代を払わなくて済むからです
ドナルドの野郎…
マックは、店長を「管理監督者」として権限と賃金を与え、自身の労働時間を自由に決定できていたと主張しましたが、
実際は長時間労働を強いられるだけの「名ばかり管理職」であると
判断され、店長側(労働者)が勝訴しました。
この時、裁判でのポイントは、店長が「管理監督者」に該当するか否か。
それは、
①職務内容・権限・責任
②労働態様・労働時間管理
③待遇
です。
まず①
マックの店長は、人材採用や勤務シフトの決定など店舗運営において重要な仕事をしていますが、
経営者と一体となって企業全体の経営に関与する立場ではないため、管理監督者には当たらないと判断された
②
マックの店長は、自分の労働時間を自由に決定できましたが、その実態は月100時間を超える残業があり、
長時間労働を強いられていました。実質、労働時間を自由に決定できる立場ではないとされ、管理監督者には当たらないと判断された
③
マックの店長の平均年収は707万円だが、評価によって賃金が異なり、S評価の店長は
平均賃金779万、A評価は696万、B評価は635万、C評価は579万であり、店長全体の
10%に当たるC評価の店長の年額賃金は、部下(下位の職位)であるはずのファーストアシスタントマネージャーの
平均年収より低いということになる。また、店長全体の40%に当たる
B評価の店長の年額賃金は、ファーストアシスタントマネージャーの平均年収を上回るものの、
その差は年額で44万にとどまっている。つまり、賃金の面で、管理監督者としての待遇は店長には与えられている
とは言えないため、マックの店長は管理監督者に当たらないと判断された。
以上3点から、マックの店長は「管理監督者」には当たらない。
よって、マクドナルドに残業代750万円の支払いを命じる。
という判決がされました。
これが、日本マクドナルド事件と呼ばれる裁判の全容です(ところどころ簡潔にしたけども)
簡単にまとめると、
マクドナルドは残業代を払いたくないから店長を全員、管理監督者にした。
そのうちの一人から訴えられた。
マックの店長に管理監督者としての充分な権限、
待遇が与えていないことがモロバレしちゃった。
残業代750万を支払うことになりました。
で
この日本マクドナルド事件は全国的にニュースになって、「名ばかり管理職」という言葉が
話題になりました。
僕は、会社を訴えたこの店長は素晴らしいと思います。
労働条件で、理不尽な要求を断れなくて従い続けているみんな、
「いつか絶対、訴えてやるからな」
という強い気持ちを持って、退職日までに証拠をガンガン集めておきましょう!!
ちなみに、マックは2005年にもやらかしてます。
「毎日の残業時間を30分未満で切り捨てる処理は
不適切だ」と労働基準監督署から是正勧告を受け、過去2年分の不払い賃金を、すでに
退職している人にも払うことになりました。
その後、労働時間の計算は1分単位ですることにしたそうです。
飲食業界で日本一の売り上げを誇る会社がこういうことをやってるんだから、
有名だから大丈夫って思い込みはやめようね
24中
(2浪4留して大学中退)でした!
また明日も、
見てくれよなっ!