A:地獄ルート。
B:地獄ルート。
どっちじゃ?
えっ?……はっ?
OJTは社員マニュアル。
私のカラオケ店社員としての勤務がスタートしました。
その場にいた朝帯の人(朝の時間帯8:00~12:00に働いているスタッフ、主婦やフリーターが多い)にまずは挨拶。カラオケ店だからか、みんな明るくてコミュニケーション能力が高い人ばっかりでした。
そしてすぐ丸井店長に連れられ、空きルームへ。新人は、「ルーム清掃」から教わるんです。
- 部屋の電気を点け、お客様の忘れ物が無いかチェック
- 部屋にリセッシュを満遍なく噴射
- インターホンのアルコール消毒
- エアコンのリモコン消毒・電源OFF
- メニュー表の消毒
- 机・イスの消毒
- マイク消臭・消臭済カバーを付ける
- デンモクの消毒・充電
- カラオケ機器の音量を「標準」にする
- 消灯
「この10項目を順番通りに覚えなければいけません」と丸井店長ではなく社員マニュアルから教わりました。
丸井店長は初めの一回だけ見本をみせて、「あとはコレ、読んどいて」と社員マニュアルの清掃関連ページを指さして、どこかへ消えていきました。店長は忙しいですからね。
この会社、新入社員向けの社員マニュアルと、店長向けの店長マニュアルの2つのマニュアルがあるんです。どちらも広辞苑くらいの厚さで、清掃方法や名刺の渡し方、スタッフとのコミュニケーションの取り方など、社員や店長として出くわすあらゆる出来事やトラブルに対応できるようにまとめられたバイブルなのです。
マニュアルがある会社は珍しくないですが、それにしても分厚いんです。こんなものが社員用と店長用の2冊も各店舗に置いてあるのはなぜだと思います?
答えは簡単。
「上司に質問する時間があるなら、マニュアルで即解決してその分働け」ですね。マニュアルが解決してくれれば、上司と部下の実労働時間が増えますもん。腹立ってきた。
OJTとは「On the Job Traininng」の略称で、新人や未経験者に対して、実務を体験させながら仕事を覚えてもらう教育手法です。それを洗練し、どんどん簡略化した結果が「マニュアル見ろよ」になったんでしょうね。