ヤクザVS大学生VS警察官VS店長(私)=カオス。黒トラブル編・第5話

腹パンヤクザ
転職の神様

まさにカオスじゃな。一体、何があったんじゃ?

30代筆者(驚愕)

あの日のことは忘れられないよ……。

ヤクザ4名様、ご案内です。

ヤクザって言っても、20代のチンピラみたいなヤツらが4人、金曜の夜にやってきたんです。

夏だったんで、半袖やらノースリーブやらから出ている腕にガッツリ入れ墨が入っているのが見えました。

他の客と同じように受付して、喫煙ルームにぶち込んで、静かに退室してくれれば良いな~、と思っていました。

フリータイムで入室したので、退室時間が読めないのが嫌でした。

結局、朝までいるんだろうなぁ。と考えていたのですが、入室から2時間後くらいですかね、彼らが4人とも受付スペースに出てきたんです。

そのうちの1人が、

「俺のパンチに耐えられたら、酒、飲んで良いぞ?」

って訳の分からないゲーム始めたんです。

で、どうやらそいつが4人の中で兄貴分な存在らしく、舎弟たちの腹に思いっきりパンチしていくんです。

他のお客様も見ていらっしゃいますもちろん。

言い出しっぺの兄貴、なかなかのハードパンチャーで、舎弟3人が受付スペースにうずくまって「うぐぐぐぅ……」って喚いているんです。

金曜日の夜って、土曜日の夜と並んで、カラオケ店は一番混む時間帯なんです。

つまり、お客様がたくさんいる。他にも。

迷惑そうな顔をしながらも、怖くて言い出せない他の客たち。

酔っぱらっているヤクザは、電車内で1人で騒いでいる奴と同じくらいタチが悪いです。彼らは聞く耳を持っていない。

勇敢な大学生、登場。

しかし、その光景を見つめていた大学生らしき1人の勇敢な男性が、彼らにガンを飛ばしているではありませんか。

それに気づいた兄貴分。

「なんだテメェ?お前も腹パン喰らうか?」

本当にパンチしたら、傷害事件なのでさすがに警察呼ばなきゃいけないなぁ、と思ったところで、本当に警察官が登場しました。2人。

おそらく、迷惑していた他の客が呼んだんでしょうね。

警察官の登場に驚いた表情のヤクザ。私の方をキッ、と睨みました。

私じゃない私じゃない。できるだけ関わりたくないんだから。

あ、ちなみに、こういう時、「カラオケ店の店長として、迷惑してる客がいるんだから注意するべきだ!」とかいう人いますが、実はこの1ヶ月前、他の店舗で同じようなことがあり、そこの店長が注意したところ、鼻とアゴの骨を折るケガを負わされた事件がありました。

これ、誇張しているわけじゃなく、本当ですからね。

その店長は、私と同じ店舗で働いていた若井社員の同期でした。まぁ広く言うと私の同期でもある。

そういったことがあったので、こういう時は本当に「逃げるが勝ち」だと思っていました。というか、退職しようと考えていた時期だったので、余計にそう思ったのかもしれません。

警察官と店長(私)

警察官の人って、一般人に舐められないようにするために口調も強めにしているんですかね?

やる気のない(ように見える)私に対して結構あたりがきついんですよ。

「店長さんですよね?しっかり管理しなきゃ?」みたいなこと言ってくる。

酔っぱらってるヤクザの管理がどれだけ大変かアンタの方が知ってるだろ?あと、通報したの私じゃないから。あと、もうこの仕事辞めようと思ってるから。


しばらくヤクザたちと話をして、警察官には防犯カメラの映像も見てもらって、一件落着。

警察官が帰った後は、ヤクザも暴れることなく、カラオケを楽しんでいったようでした。

部屋、めっちゃ汚かったけどね。

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投稿者: 24中(2浪4留して大学中退)

2年浪人して、やっと合格した大学を4年留年し中退した僕。 なんとか就職できた会社で待っていたのは、会社の飼い犬 「社畜犬」として理不尽な環境に耐え続ける日々だった。 嫁も子供も資産も無い。 (本当に、このままでいいのか?) ネクタイという名の首輪を外し、自由で幸せな人生を過ごすため、 一匹の犬が立ち上がった。

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