おっ!「新しいシリーズ」の始まりじゃな!
この会社には、社畜を産み出すための教育施設があったんだ。
5日間で完璧な社畜へ
入社したばかりの社員は使えない、しかもすぐに辞めてしまう恐れがある。
この2つの大きな悩みを解決するために社畜生産場を作ったのです。
①会社への忠誠心を高めさせ辞めにくくさせること。
②店舗に戻ったら即戦力として使える労働力になっていること。
この2つの目標を高い水準で達成させる5日間の合宿です。
私は、この5日間が終わっても上記のことに気付かず、労働力として自信をつけ、会社への忠誠心は知らぬ間に高まっていました。
1年半が経ち、退職した時でさえ、この生産場の本当の狙いには気づいていませんでした。
合宿スケジュール
5日間のスケジュールはこんな感じ。
初日 | 自己紹介、担当確認、スケジュール確認、声出し |
2日目 | 合宿中ルール確認、唱和、会計レジ練習 |
3日目 | 役員講演、デリバリー練習、調理練習 |
4日目 | 食中毒対応、クレーマー対応 |
最終日 | 筆記・実技試験 |
5日間の本当のスケジュールはこんな感じ。
初日「烏合の衆」 | まるで落ちこぼれ高校生の勉強合宿。 |
2日目「逃げるが勝ち」 | 刑務所生活からわずか2日で脱落する社員も。 |
3日目「豚に真珠」 | 会社の役員が講義に。聞いてメモするフリ。 |
4日目「言うなり地蔵」 | 全員イエスマン。「はい」しか選択肢がない。 |
最終日「苦あれど楽なし」 | 退職=脱落だと洗脳。店に戻っても地獄が続く。 |
「本当のスケジュール」ってなんだよwww
金かけて作った施設だけあって、レジの練習部屋や、清掃の手順を確認するためだけの部屋もあり、店舗に戻った時には社員としてレベルが数段上がっていました。
社員としてのスキルアップは、退職した今となっては無意味だったのかもしれません。
しかし、この社畜合宿、「正しい人間を作る」という意味では、とても良い経験だったと思っています。洗脳に負けないことが条件ですが。
たった5日間でしたが、厳しい訓練に集団で耐え、乗り越える爽快感もありました。これも生産場の策略なのかもしれませんが。
24時間、5日間ずっと集団で行動を共にしていると、色んなことが起こります。ニンゲンだもの。
次回からは、この5日間のスケジュールに沿って、「社畜生産場シリーズ」をお送りしますね。
お楽しみに!