有給休暇とは、労働基準法第39条で認められた権利であり、これを行使することで賃金が支払われる休暇を取得することができます。
法律上は、雇い入れの日から6ヶ月時点で10日間付与され、その後は1年ごとに付与されます。
日本の有給取得率は?
驚くべきはブラジル、フランス、スペイン。
与えられた30日全て取得しています。
これは、休みへの考え方が根本から異なることの証明だと思います。
彼らを見習いたいものです。
日本は全然、有休取得してないね。
日本人は勤労でマジメだから取得率が低いと言われておるが、そもそも有給休暇は、心身の疲労を回復し、無理なく仕事を続けられるようにするための制度なのじゃ。
仕事を続けるための休みなのに、仕事のせいで休めないのは矛盾してるね。
日本人が有給休暇を取得しない理由
まず、日本人が休みを取らない理由1位の「人手不足」。
人手不足なのは全て会社と経済の責任です。あなたが休めない理由にはなりません。
2位の「緊急時のために取っておく」。意味が分かりませんね。
急な法事や友人の結婚式が年間20日もあるのでしょうか?
そもそも、この考え方自体、有給休暇というものの意義を理解できていません。まるで、「働きすぎて倒れた時に使う」と言わんばかりです。
3位の「仕事する気がない」と思われたくない。
ブラジル、フランス、スペインの人が聞いたら大爆笑です。休みたいと思っているのはみんな当たり前で、恥ずかしいとは思っていないからです。
日本人は「周囲にどう思われるか」気にし過ぎだね。
そうじゃな。本来は会社のトップが進んで有給休暇を社員に取らせるべきなんじゃが……。
「うちは有休やってないです」事件
労働事件の審判で、ある会社の社長が「うちは有休やってないです」と発言し、労働審判廷は失笑の渦に巻き込まれたらしいですが、決して笑い事ではありません。
未だに、有給休暇を社員に取らせない方が、会社にとって得をすると考えている古い考え方の経営者が数多く存在します。
そんなステレオタイプの考えに屈せず、有給休暇を取得しましょう。
休むことの大切さを、会社も従業員も理解しないといけないんじゃ。
うん!ちゃんと有休を消化するよ!