「優秀だからこそ転職を勧めたい社員」退職きっかけ編・第2話

転職の神様

ブラック企業の社員で優秀だと、辛いんじゃないのかのう?

30代筆者(納得)

……うん。見ているこっちも辛かったんだ。

実力主義+差別=ブラック企業

私が勤めていた超ブラック企業の鬼カラオケ店では社内で「ウチは実力主義だ」「実力主義だから、やる気のある者が階段を駆け上がっていく」と言われていました。

私も入社当初は「早く店長になって、売上を伸ばして給料ガンガン上げていくぞ!」なんて、張り切っていたものです。

でも、同じ時期に入社した「新卒採用」の社員の初任給が24万なのに、私のような「中途採用」の社員は20万。

4万も差がつけられていた。

初ボーナスもそう。

新卒は20万。中途は3万。ふざけんな。

もらう時、3万は「寸志だから」(寸志:ちょっとした心遣い)と言われました。マジでふざけんなよ。

【もはや差別!】ボーナスたったの3万円。新卒と中途の差別。すべて比較してみた!はコチラからどうぞ。

で、そこで気づいたわけです。

「実力関係なく、最初にこんな差別されてる」って。

そしたら、やる気無くなるのは当然ですよね?

実力満点の出来田社員

若くてイケメンで言動にキレがある出来田(できた)社員という素晴らしい人材が居たんです。

以前、ご紹介した「地獄会議」でも、ズバズバとはっきり意見を言えるし、20代中盤なのにすごいなぁと私は感心していました。

私が入社した時点で既に店長だった彼は、私など眼中に無く、自分の店舗の売上を伸ばすことに日々精進しているような感じでした。


心から彼のことを優秀だなと思ったのは、彼と一緒の店舗で働くことになった時。

その時は私も既に店長としてバリバリ働いていましたけど、彼はあらゆる面で能力が高かったんです。

よくあるゲームの六角形のパラメータが全部MAXになってる感じ。

受付・レジ・調理・清掃・フォロー・心配り。

やるべき優先順位が刻々と変わる中で、スタッフへのフォローや気遣いも忘れない。

5歳くらい年下だけど、普通に頭が下がりましたよ。すごいなぁって。

でも、

同時に「もったいないなぁ」って思っていました。

「選ぶ会社を間違えてしまったんだなぁ」って。それはお互い様なんだけどww

彼が、本当の「実力主義のホワイト企業」に勤めていたら良かったのに。素晴らしい企業の素晴らしい人材がどうなっていくのか、見てみたかった。

でも、彼は日々、業務に追われ、「転職」の2文字など頭に浮かびすらしない。

今、彼は店長の上の階級に昇進して、店長たちをまとめる役職になったと聞きました。

今までよりさらに大変な業務になっていることでしょう。

ブラック企業の悪いところは、こういう若くて良い人材の能力を喰いつぶしてしまうことです。

そして、喰いつぶした後はゴミのように捨てるだけ。

そのことに出来田社員が気づき、いち早く転職を考える日が来ることを祈っています。


いつも読んでくれて、本当に本当に本当にっ!!ありがとうございます!!

優秀な人も、そうでない私のような人も、今の仕事に合ってないと感じたら転職を考えるべきです。

というか、「退職」や「転職」の2文字は頭の中に置いておいた方が良いと思います。

「今現在いる会社が全てではない」と思えますし、そう思えたら気持ちが軽くなりますからね!!

ポチッと押してくれたら、私の心も軽くなります!!

いつも押してくれて、本当にありがとうございます!!!
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 転職キャリアブログ 30代の転職・転職活動へ

鬼カラオケ店ブログへ

鬼カラオケ店ブログ
鬼カラオケ店ブログへ

「カラオケ店からカラオケ店に転職した社員」退職きっかけ編・第1話

転職の神様

ど、どういうことなんじゃ?

30代筆者(笑顔)

今でも、分からないんだ。

転職を意識し始める私

私は、カラオケ店で1年6ヶ月働きました。

なんだ、一年半かよ。短いな。と思うかもしれませんが、私にとってはめちゃめちゃ長かったです。

カラオケ店で社員として1年以上働けた人は、専門的な知識が必要な仕事以外はどこでも通用すると思います。常人と異なる体力と精神力が備わっていますから。


私は入社半年で「転職」というか「退職」を意識していました。

こんな仕事、一生続けられるわけないだろ……って。

とにかく「仕事を辞める」ということを頭の隅に置いたまま、ずるずると時間が過ぎて行ってしまいました。

実はその当時、仲の良かった先輩社員にも、同じように思っていた人がいました。

弱井(よわい)社員と言います。

彼は、私より年下ですが、入社時期が1~2年早く、一応先輩でした。

入社まもない私から見ても、弱井社員は要領が悪く、口下手で、先輩たちにこき使われる「のび太くん」みたいな人でした。

しかし、弱井社員も人間です。

先輩たちからの理不尽な要求、体力的に無理なシフト、自分の容量の悪さ。

全てが嫌になったのでしょう、急に姿を消しました。バックレです。

弱井社員がいなくなってから1週間後、「弱井です。お疲れ様です」というLINEが来ました。

弱井社員がバックレたことで迷惑をかけられた社員やスタッフも居ますが、私は別に何も被害は受けていなかったので、「おっ、どうですか調子は?」と返しました。

すると、

「今、別のカラオケ店で働いています」

と返信がありました。

おお意味わかんない意味わかんない。

普通、今の職業が嫌で辞めて転職、となったら、別業種にしません?

カラオケ店の社員は土日は休めず、出勤時間もバラバラなので生活リズムが整えられず体と精神がボロボロになる、魂が削られていく仕事です。

私はそれが一生続くのがどうしても嫌で(当たり前ですよねw)、退職を決断しました。もちろん他にも退職理由は数えきれないほどありますが。

弱井社員もそういったことが原因で辞めたんじゃなかったの?とLINEで聞くと、

「でも、自分、結局、接客しかできないんで。」

なにカッコつけてんだよカッコよくねぇよ。接客しかできなくても他に仕事あんだろ。要領悪いのは仕事だけじゃなくて仕事選びもか。やべーやべー。


数日後、弱井社員がそのカラオケ店も退職した、と風のうわさで聞きました。

まぁ、そうなるわな。

でも、彼みたいな人が居たからこそ、辞めた後のことも大切だと気付き、私の目的は「退職」ではなく「転職」なのだと再認識できたのです。


最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございます!!

同じ業種に転職する時は、覚悟が必要ですね。

さすがに私はもう、カラオケ店の店長は5回生まれ変わっても1回も経験したくありません。

カラオケ店は「客として楽しむのが一番」www

いつも押してくれてありがとうございます!!
ポチが元気の源です!!
↓↓↓

にほんブログ村 転職キャリアブログ 30代の転職・転職活動へ

にほんブログ村

鬼カラオケ店ブログへ

鬼カラオケ店ブログ
鬼カラオケ店ブログへ

【カラオケ店で使えるお得な裏技】退室10分前コールは、退室25分前コール!?元店長が全て教えます!

転職の神様(驚き)

退室時間を10分オーバーしとる!!

30代筆者(ニヤつき)

全然、問題ないよ。

退室10分前コールは、退室25分前コール

退室10分前コールが掛かってきて、1曲歌って退室したから残り5分くらい。

でもフロントのお会計には列ができていて、5分以内に会計できるか心配。

そんな風に思ったことはありませんか?

実は、「退室時間を過ぎても、支払う料金は変わらない」のです。
※ただし、退室予定時間から15分まで。

例えば、19:00~21:00の2時間で入室したとします。

10分前コールが来てから、3曲歌ってしまい、21:05分にお会計したとしても、室料は「19:00~21:00」までの2時間料金。

これは、入退室を管理しているPCソフトが、室料加算時刻に15分の余裕を設けているからです。

時間室料が加算される時刻
19:0019:16
19:3019:46
20:0020:16
20:3020:46
21:0021:16

フリータイムでなければ、室料はどこのカラオケ店も30分単位だと思いますので、上記の表のように室料が加算されていくのです。

先ほどの例で言うと、20:46~21:15までにお会計をした場合、室料2時間分の料金を支払うことになります。

私が鬼カラオケ店で店長をしていた頃、入室して5分くらいで「退室したい」と言い出す客がいました。

何か急用ができてしまったらしく、お会計をしたいと言われたのですが、まだ注文されたドリンクは提供しておらず、室料も発生していない状態でした。

なので、無料でお帰りいただきました。

1,2曲歌って帰ったら、タダになるってことかな?

と店長時代に思ったのですが、そんな迷惑な客はさすがにいません。

本当にフリータイム

私が勤めていた鬼カラオケ店では、フリータイムは昼と夜の2種類ありました。

①12:00~20:00
②18:00~5:00

フリータイムの場合、室料が加算されるタイミングは「入室時」です。

受付して退室するまで固定料金。

つまり、退室予定時刻をどれだけ過ぎたとしても、室料は変わらないのです。

夜のフリータイムで、集団で暴れ飲み明かし、きっかり朝5時に全員退室してくれると思いますか?

ほとんどの客が退室時間を守ることなく、朝5時過ぎに会計をするんです。

ダラダラっと出てきて、ウェェェェって会計して、ネムーーーっと帰路に就く。

夜のフリータイムで入室して、翌朝の10時まで寝ていた客もいました。(以前、お話しましたね)

その人は大学生ぐらいで、朝10時にフロントに駆け込んできて、「どうして起こしてくれなかったんですかぁ!?」と言い放ったので、無視しました。

もちろん、その人からお支払いいただいたのも、18:00~5:00の室料です。

鬼カラオケ店ブログへ

鬼カラオケ店ブログ
鬼カラオケ店ブログへ

「顔面パンチマン」黒トラブル編・第7話

転職の神様

何だか、物騒な世の中じゃのう……。

30代筆者(疑いの目)

物騒なのは世の中じゃない、カラオケ店だ。

同期が客に殴られて骨折

私と同じ職場だった若井社員の同期、熱井(あつい)社員が客と口論になり、殴られて骨折したとの情報が入ってから数日後、毎月行われる地獄会議の日がやってきました。

熱井社員はその会議に満身創痍の状態で出席し、「大丈夫、大丈夫」と笑顔を振りまいていました。

と言っても、顔は包帯ぐるぐる巻きでデカい絆創膏が痛々しい状態だったので、誰もが「コイツもこの会社も色々、大丈夫じゃないな」と理解したと思います。

引用:イカ速

熱井社員は、私の同期でもあるので、詳細を話してくれました。

彼が店長として働く店舗でのこと。

客の退室後、清掃作業中にモニター(カラオケ部屋にある液晶パネル)が粉々に割られている部屋を発見し、急いでその客を探すとまだ店内に居た。

「画面が割れているのは、何か心当たりはないか?」と尋ねたところ、

顔面をグーで思いっきり殴られた。

鼻とアゴの骨が折れて、全治2ヶ月だと。


以前、店内で飲酒ヤクザが喧嘩している黒トラブルを紹介しましたが、熱井社員のように客にボコられる店長は結構います。

おそらく治療費ぐらいは会社負担になるでしょうが(熱井社員には、治療費がちゃんと出るのか怖くて聞けませんでした)、ケガは痛いし、店長なので翌日も出勤しなければなりません。

そのケガがもし完治しないほど大きなものだったら……?

熱井社員は笑顔で「大丈夫」だと言っていましたが、失明したりしても、同じことが言えるのでしょうか?

この時、私は「労災」についてしっかり理解することの大切さと、不毛な争いでの負傷はマイナスにしかならないことを学びました。

鬼カラオケ店ブログへ

鬼カラオケ店ブログ
鬼カラオケ店ブログへ

ヤクザVS大学生VS警察官VS店長(私)=カオス。黒トラブル編・第5話

転職の神様

まさにカオスじゃな。一体、何があったんじゃ?

30代筆者(驚愕)

あの日のことは忘れられないよ……。

ヤクザ4名様、ご案内です。

ヤクザって言っても、20代のチンピラみたいなヤツらが4人、金曜の夜にやってきたんです。

夏だったんで、半袖やらノースリーブやらから出ている腕にガッツリ入れ墨が入っているのが見えました。

他の客と同じように受付して、喫煙ルームにぶち込んで、静かに退室してくれれば良いな~、と思っていました。

フリータイムで入室したので、退室時間が読めないのが嫌でした。

結局、朝までいるんだろうなぁ。と考えていたのですが、入室から2時間後くらいですかね、彼らが4人とも受付スペースに出てきたんです。

そのうちの1人が、

「俺のパンチに耐えられたら、酒、飲んで良いぞ?」

って訳の分からないゲーム始めたんです。

で、どうやらそいつが4人の中で兄貴分な存在らしく、舎弟たちの腹に思いっきりパンチしていくんです。

他のお客様も見ていらっしゃいますもちろん。

言い出しっぺの兄貴、なかなかのハードパンチャーで、舎弟3人が受付スペースにうずくまって「うぐぐぐぅ……」って喚いているんです。

金曜日の夜って、土曜日の夜と並んで、カラオケ店は一番混む時間帯なんです。

つまり、お客様がたくさんいる。他にも。

迷惑そうな顔をしながらも、怖くて言い出せない他の客たち。

酔っぱらっているヤクザは、電車内で1人で騒いでいる奴と同じくらいタチが悪いです。彼らは聞く耳を持っていない。

勇敢な大学生、登場。

しかし、その光景を見つめていた大学生らしき1人の勇敢な男性が、彼らにガンを飛ばしているではありませんか。

それに気づいた兄貴分。

「なんだテメェ?お前も腹パン喰らうか?」

本当にパンチしたら、傷害事件なのでさすがに警察呼ばなきゃいけないなぁ、と思ったところで、本当に警察官が登場しました。2人。

おそらく、迷惑していた他の客が呼んだんでしょうね。

警察官の登場に驚いた表情のヤクザ。私の方をキッ、と睨みました。

私じゃない私じゃない。できるだけ関わりたくないんだから。

あ、ちなみに、こういう時、「カラオケ店の店長として、迷惑してる客がいるんだから注意するべきだ!」とかいう人いますが、実はこの1ヶ月前、他の店舗で同じようなことがあり、そこの店長が注意したところ、鼻とアゴの骨を折るケガを負わされた事件がありました。

これ、誇張しているわけじゃなく、本当ですからね。

その店長は、私と同じ店舗で働いていた若井社員の同期でした。まぁ広く言うと私の同期でもある。

そういったことがあったので、こういう時は本当に「逃げるが勝ち」だと思っていました。というか、退職しようと考えていた時期だったので、余計にそう思ったのかもしれません。

警察官と店長(私)

警察官の人って、一般人に舐められないようにするために口調も強めにしているんですかね?

やる気のない(ように見える)私に対して結構あたりがきついんですよ。

「店長さんですよね?しっかり管理しなきゃ?」みたいなこと言ってくる。

酔っぱらってるヤクザの管理がどれだけ大変かアンタの方が知ってるだろ?あと、通報したの私じゃないから。あと、もうこの仕事辞めようと思ってるから。


しばらくヤクザたちと話をして、警察官には防犯カメラの映像も見てもらって、一件落着。

警察官が帰った後は、ヤクザも暴れることなく、カラオケを楽しんでいったようでした。

部屋、めっちゃ汚かったけどね。

鬼カラオケ店ブログへ

鬼カラオケ店ブログ
鬼カラオケ店ブログへ

「夫婦喧嘩の仲裁も労働条件に含まれています」黒トラブル編・第3話

転職の神様(ウインク)

個室でケンカしてしまうこともあるじゃろ。

30代筆者(納得)

それが、そうじゃないんだ……。

怒鳴りながら来店

40歳ぐらいのおっさんとおばさんがお互いに怒りをぶつけ合いながら受付カウンターに来るんです。最初は、新手の強盗かと思いましたよ。

そういう「ヤバい客」の受付って、自然と店長がやる流れになるんで、私が対応したんです。

まじめ店長「いらっしゃいませ、タバコはお吸いになりますか?」

おっさん「………………」

おばさん「………………」

まじめ店長「……………」

(えっ。ナニコレ。)

まじめ店長「あの、タバコは、吸われますか?」

おっさん「…………うん」

(あっ喋った。「うん」ってなんだよ。まぁいいやさっさと喫煙ルームにぶち込んどけ。)

まじめ店長「では、こちらの喫煙ルームにご案内させていただ___」

おばさん「別々で」

まじめ店長&おっさん「えっ?」

おばさん「この人と別の部屋にしてください」

おっさん「おい、お前なに迷惑なこと言ってんだよ!!」

おばさん「別に空いてる部屋があるんなら、迷惑じゃないでしょ」

おっさん「………………」

まじめ店長「……ど、どうなさいます、か?」

おっさん「じゃあ、別々にしてくれ」

まじめ店長「あ、ハイ。では、こちらとこちらのお部屋にご案内します」


と、こんな感じで2人は別々の部屋に入室したんです。

私は受付カウンターに戻ってきて、一部始終を見ていた他のスタッフとミニ会議。

結論。

「40歳でこじらせてる夫婦」

お互いに意地を張り合って本音が上手く伝わらないカップル(夫婦)なんじゃないか?という結論に至りました。色んな客が来ますから、大体わかるよね。


お互いの言い分は?

注文のあったメニューをそれぞれの部屋に届けたんですが(もちろんおっさんもおばさんも私が届けました)、そこでお互いの言い分を私にぶつけてくるんです。

おばさん:今日は結婚記念日。なのに旦那は覚えてない。息子(高2)に言われて、旦那が「ハッ!」と気づいた感じにすごくムカついて、口論になった。

(結婚記念日だったんかい。おっさん、うまく取り繕ってくれよ。)

おっさん:結婚記念日だって忘れてたのは悪いけど、あそこまで怒ることないだろ。せっかく息子(高2)が教えてくれて、フォローしようとしてくれたのに。

(うーん。忘れてたおっさんが悪いような気がするなぁ。)

おばさん:ケンカしてる私たちを見て、息子(高2)が気を利かせて、「今から2人で出かけてきなよ」って言ってくれたのに、カラオケって。ああ、カラオケが嫌なんじゃなくて、結婚記念日に行くところがカラオケって。ねぇ。

(複雑だわ店長として。まぁでもカラオケだけって言うのはちょっと寂しいかな。どこかでディナーして、それからならわかるけど。っていうか息子(高2)良い奴だな。)

おっさん:20年前に初めてデートで来たのがこのカラオケ店なんだ。だからここは2人の想い出の場所なんだ。結婚記念日と聞いて、すぐ浮かんだのがここだったんだ。記念日を忘れてたのは悪かったけど。

(なんだって……。結婚記念日を忘れていたのは、おっさん。でも2人の初デートを忘れていたのは、おばさん。なんてこった……。)

そして厨房でスタッフ全員とミニ会議。

あのこじらせ夫婦、結婚記念日なんだってよ。このまま別々の部屋で過ごしてていいのか?何か私たちにできることはないのか?

私の体は、自然と動き出していました。

記念日、おめでとうございます。

奥様を旦那様の部屋に何とか言い訳をして連れ戻し、そのタイミングで、

「「「結婚記念日、おめでとうございまーす!!!」」」

サプライズで2人の記念日を祝うことにしたんです。

他のスタッフも手伝ってくれました。良い店でしょ。

小さめのスポンジケーキを生クリームでコーティングして筆チョコで「記念日おめでとう!」と書かれた粗末なケーキ。

それでも、そんなケーキが人の心を動かすことを私は知っていた。

その後は、2人の部屋に入ることは無かったから、部屋の中でどんな会話があったのかは知らない。

でも、退室後に2人が居た部屋に入ると、ケーキが綺麗に無くなっていたんです。

お皿の上には、2本のフォークが重なって置かれていました。

鬼カラオケ店ブログへ

鬼カラオケ店ブログ
鬼カラオケ店ブログへ
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。