何はともあれ、辞められたんじゃろ?
あは!!!あは!!!
置かれたPCに映っていたもの
こういう部屋の位置関係で「退職面談」が行われたのですが、「つくえ」の上には部長のものと思われるノートパソコンが開かれた状態でずっと「ヴゥーン」と小さなモーター音?を鳴らしていました。
常に色んな情報を他店舗と共有したり、仕事のメールをやり取りしているイメージが部長にはありましたから、特に気にはしていなかったのですが、面談が終盤に差し掛かった時、そのノートパソコンの役割がはっきりと分かったのです。
「残業もこれからは少なくなるし、土日もどっちかは休めるようなシフトを作って構わない。生活のリズムも、夜のシフトに固定すれば大丈夫だろ?」
私はもう、「確かに、その通りだなぁ」と思ってしまっていました。
「まじめ、これ、懐かしいなぁ~。覚えてるか?」
そう言って部長は、目の前のノートパソコンをこちらに向け、画面を見せてきたのです。
そこには「入社式で書いた決意表明書」がでかでかと映っていました。
入社式での様子は別の記事に書かれていますので、そちらをご覧ください。というか、そちらを見てから、また戻ってきてくださいwww
過去の言葉は重みが違う
黒井部長は、退職面談時の切り札として「入社式で書かせた決意表明」を出してきたんです。
黒井部長の話術で既にKO気味な私に、過去の私の言葉がマウントで殴り掛かってくる。
「石の上にも3年」
ぐはぁ!!すみません、1年ちょっとで辞めるとか言って……。
「どんな困難にも耐え抜いてみせる」
ぎゃあああ!!ごめんなさい!これが乗り越えなきゃいけない困難だったんですね……。
「まじめ、初心を忘れるなよ?まだ1年しか続けてないんだからさ。改善点も見つかった訳だし、明日から、また新しい気持ちでスタートしよう、な?」
……………。
…………………。
「…………………………はい。」
私は、結局、その日、退職を勝ち取ることが出来ませんでした。
あれだけ、同期の若井社員と何回も打ち合わせて、最後に「でも、辞めます」と押し通せば、絶対退職できると臨んだ面談だったのに。
見事にブラック企業のブラック上司に手のひらで転がされ、退職できずにガッカリするどころか、明日から残業も少なくなるし、土日もどっちか休みになるぞ!やったぜ!とテンションが上がっていました。