「恐怖・情・理性の空間」を操るマインドハッカー黒井部長と直接対決の時。【第一次退職舌戦】第2話

マインドハッカー黒井
30代筆者(話す)

ついにこの時が来た!黒井部長を倒して、この会社をおさらばしてやんよ!

転職の神様(ウインク)

その意気じゃ!同期の若井社員に続くんじゃ!

情の空間を操る心理テクニック

私の番がついにやってきました。

先に面談を行った同期の若井社員は、既に帰ったみたいで、退職できたのかどうかその時はまだ分かりませんでした。

部屋に入ると、満面の笑みでラスボス黒井部長が出迎えてくれました。

「おおっ!まじめ!……まぁ、座ってくれよ!」

明るく振舞いながら、誘われたのは対面の席……ではなく、部長から見て「斜め右」の席でした。

退職相談時の図

「A」の席に座るものだと思っていましたから、イスを動かして「A」の位置に座ろうとしたんです。

そんな私を止め、わざわざ右斜めに座らせたんです。

すぐ、思いました。

「これ、何かあるんだろうなぁ」って。

また例の「どっかの本かテレビで見た小賢しい知識を披露」してるんだろうなぁってwww

で、後で調べたら、コレでした。

引用:リクナビネクストジャーナル

人は、自分の視界に入らない存在を「恐怖」と感じ、真正面の存在を「理性」で捉え、左右斜めの存在を「情」で感じるというもの。

確かに、ホストやキャバ嬢は客の隣に座りますし、試験の面接官は真正面に座ります。

部長はコレを知っていて、私と対面で座るのを避けた。

対面だと私と部長は「理性」で話をすることになりますから、「この会社はブラック企業だ」と冷静に判断されて、辞められてしまう。

だから「情」で訴えかける勝負をしてきたわけです。

最初から「A」の席にイスを置いていなかったのは、そういう作戦だったわけ。

ホント、小賢しいよねwww

「情の空間」は左右で別の意味を持つ

ちなみに、もっと調べてみると、「情の空間」は左右で別の意味を持っていました。

引用: リクナビネクストジャーナル
引用:リクナビネクストジャーナル

左ななめ前の「B」の席だと「親密になりたい時」ですから、退職を引き止めたい時に座る場所としては不適切ですね。

それに対して「右ななめ前」は、「取引・交渉に向く座り方」。

今回のケースにうってつけの場所です。

私の「面談」はまだ始まったばかりですが、既に部長の仕掛けたトラップに引っかかっていたわけです。

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投稿者: 24中(2浪4留して大学中退)

2年浪人して、やっと合格した大学を4年留年し中退した僕。 なんとか就職できた会社で待っていたのは、会社の飼い犬 「社畜犬」として理不尽な環境に耐え続ける日々だった。 嫁も子供も資産も無い。 (本当に、このままでいいのか?) ネクタイという名の首輪を外し、自由で幸せな人生を過ごすため、 一匹の犬が立ち上がった。

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