石の上に3年も居たら病気。決意表明を書かせた本当の理由!

転職の神様(ウインク)

我慢強く辛抱すれば必ず成功する、という意味じゃな。

30代筆者(笑顔)

ケツがかぶれて病気になるわボケぇ。

決意表明の真実

中途採用5人の入社式が行われた時、20分時間を使ってB5の紙に決意表明として「今の決意」と「覚悟」を書くように言われました。

無駄な時間をできるだけカットして、働かせようとする会社なのに、どうしてこんな効率の悪いことをさせるんだろう?と私は疑問に感じました。

あ、言い方が悪かったですね。

効率よく働くことを推奨している会社なのに、わざわざ20分も時間を取り、紙を提出させるのはなぜだろう、と。

ようやくここで、私は気づきました。

決意表明として書いた紙を「保存」するのだと。

証拠として押収

記入し終わった用紙をまず上司に見せ、OKが出たら黒井部長に見せに行くのですが、この時黒井部長は別室で待機していたんです。

上司のOKが出た私は、さっそく黒井部長に決意表明を見せに行きました。

黒井部長は、受け取った紙をチラっと一瞥。

そしてスキャナーで読み取る準備に入りました。

「初心を忘れて欲しくないから、取っておくんだよ」

私の頭と精神が普通だったら、「いやいやいや!キモイわ!企みダダ漏れだわ!」とツッコんでいたでしょう。

しかしもうすでに洗脳されていた私は、むしろ画期的なことをやる楽しい会社なんだなぁと肯定的に考えていたので、こう思ったのです。

「ああ、そうなんだ。確かに初心は大事だもんなぁ。いつか大切なことを忘れそうになった時は、この決意表明を見返すことになるのかなぁ……。」

見返す時は、辞める時

この決意表明を私が再び見返すことになったのは、第一次退職舌戦で黒井部長と論破合戦を繰り広げている最中でした。

彼は切り札として、PDFで保存していた私の決意表明をノートPCで画面最大にして見せてきたんです。ほら、お前、こーんなこと言ってたのに?って顔しながらね。

私は「石の上にも3年」とか「どんな困難にも耐え抜く」とか書きましたから、昔の自分に殴られている感覚でしたよ。

でもね。この時もっと恐ろしいことに気付いたんです。

黒井部長は、こうなることを分かっていて、決意表明を保存したんだ、って。

背筋が凍りません?

過去の自分の決意が、退職したい時に一番刺さることを知っていたんです。

中途採用者全員に決意表明を書かせ、保存し、退職相談時にジョーカーとして出す。私に見せてきた時、かなり手慣れた様子でしたから、「ああ、何回も繰り返しやってきた習慣なんだなぁ」と感じました。

これで黒井部長の怖さが分かりましたか?

そうですか。

全然、分かってないですね。

こんなに効果のある切り札を、中途採用者だけに使うわけないでしょ?

そう。

新卒採用者にも全員、決意表明を書かせ、保存していたのです。これは、新卒入社で私と同じ店舗で働いていた若井社員に聞きました。

つまり、入社時、社員全員に書かせていたことになる。

怖くない?恐ろしくない?「最初に言ったこと忘れんなよ?」って。

………………。

……………………。

…………………………。

私、今、さらに怖いことを考えてしまいました。

この会社には社員マニュアル、店長マニュアルの2つがあるのですが、実はその上の階級向けにもマニュアルがあると聞きました。

部長クラスにもマニュアルがある。

私の言いたいこと、分かります?

【「決意表明の保存」は部長マニュアルに書かれていたのではないか?】ということ。

つまり、黒井部長が独断でやっていたのではなく、会社全体、つまり全国で行われている可能性がある。

もしそうだとしたら、、、こっわwwwww

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社畜戦隊ゴレンジャー結成!隠されたブラック企業の策略!

転職の神様

……社畜戦隊。笑えなくなってきたのう。

30代筆者(驚愕)

あははっ!!あははははは!!

君たちはゴレンジャーになれ。

入社式で、黒井部長に「君たち5人は同期だから、お互いに励まし合うんだぞ。まずは副店長試験に向かって全員で乗り越えよう!」と言われました。

そして、以前から考えてきたような感じでこう言ったんです。

「5人だから、ゴレンジャーだ!」

……出ましたね。お得意の心理学。えっ?どこが心理学なんだ、って?

普通なら、「みんなで協力して、これからは仲間として頑張っていこう!ってことだもんな」と何となく「5人だからゴレンジャー」を受け入れてしまうと思います。

でも、黒井部長の言動には必ずトリックがあることを私は気づいていました。まぁ別に大したトリックでもないどっかの本で得た知識なんでしょうけど。

【人は、自分が組織の一員だと認識した時、責任感を持つ。それがより小さい組織であればあるほど、責任感は強くなる。】

つまり、会社という組織の一員で、さらに中途採用の同期という組織の一員であることを強く認識させたかったのです。

そう、強く認識させるためにネーミングする必要があった。「中途採用の同期」だと結束バンドがゆるゆるですもんね。

だから、「ゴレンジャー」と名付けることで、1人でも欠けたらいけないチームの一員であることを強く認識させた。メンタリズムぅ。

4人だったら「四天王」、6人だったら「Ⅴ6」とかですかねwww

決意表明を書いて提出

ゴレンジャー結成後、B5くらいの紙とボールペンが各自に渡されたんです。そこに、「これからの抱負」と「今の決意と覚悟」を書くように。って。

みんなで机を囲ってペンを走らせること20分。カッ、カッ、という紙とペンが擦れる音が汚い部屋に寂しく響いてました。

私は、全文では無いのですが、多少は何を書いたか覚えています。

「高い壁にぶつかっても諦めずに、乗り越えて行きます。『石の上にも三年』という言葉があるように、どんな困難にも耐え抜く我慢強さを身に付けたいです」

多少、文言は違うかもしれませんが、「石の上にも三年」は書いた記憶があります。1年半で辞めるんですけどねwww

しかし私は不思議でした。ムダな時間を削りまくって働かせようとする会社が、どうしてこんなことに時間を割くのか?

何かあるな、と感じてはいたのですが、さすがにこの時に気付くことはできませんでした。

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